CURATION
2020/04/10
「何とかなる」は、何ともならない。20年前に焼き鳥屋のご夫婦から教わった「仕事の本質」
「お前、何とかなると思ってないか?」 「『何とかなる』は、何ともならないぞ。なるようにしかならないんだぞ!」
今から20年前、マンション販売に携わっていた若き日のあるリーダーが、上司から投げかけられた言葉です。
当時は若くして主任を任され、自分の数字だけでなく部下の管理にも奔走する日々。多忙を極める中で、どこか「自分なら何とかなる」という慢心が生まれていたのかもしれません。一つ一つの仕事が、知らず知らずのうちに「雑」になっていたのです。
そんな時、一通の「張り紙」が彼の人生を大きく変えることになります。
わずか5分の遅刻、そして扉に貼られた一枚の紙
舞台は広島県呉市。分譲マンションを申し込んでくださったのは、地元で焼き鳥屋を営むご夫婦でした。 小学校3年生の息子さんがいる、とても温かいご家族。トントン拍子に話が進み、残る不安は「毎月の支払い」だけ。奥様から「自己資金を500万円入れて支払いを抑えたい」と前向きな相談を受け、訪問の約束をしました。
当日。部下の商談が長引いたことで、ご自宅への到着がわずか5分遅れてしまいました。
ようやく玄関の前に立った時、そこには一枚の紙が貼られていました。
「大変残念ですが、今回の話は無かったことにしてください」
何度もインターホンを鳴らしても応答はありません。愕然としながら販売センターへ戻り、上司に報告した際に出たのが、冒頭の言葉でした。
「私たちにとっては、人生に一度の大事なこと」
どうしても諦めきれず、その日の夜、仕事終わりの奥様を訪ねました。 玄関先でとっさに土下座をし、遅れたことを必死に謝罪した時、奥様が静かに語った言葉は、一生忘れることのできない重みがありました。
「顔を上げてください。私たち夫婦は毎日店を開け、主人は夜遅くまでお客様のために焼き鳥を焼いています。高松さん(当時の担当者)にとっては、たくさんいるお客さんの1人かもしれません。でも、私たち夫婦にとっては、これは本当に大事なことだったんです」
その場で泣き崩れました。 自分にとっては「数ある案件の一つ」や「わずか5分の遅刻」だったとしても、お客様にとっては一生を左右する決断であり、汗水垂らして貯めた大切なお金の話だったのです。
「なるようにしかならない」という覚悟を持って
幸いにも、後日ご主人から連絡をいただき、無事に契約を結ぶことができました。その後、お店に招待されるほど深い信頼関係を築くことができましたが、この一件以来、私たちは「丁寧な仕事」を何よりも重んじるようになりました。
上司の言った**「なるようにしかならない」**という言葉。 それは、「準備したこと、誠実に向き合ったことの結果しか出ない」という意味です。適当にやれば適当な結果が、誠意を尽くせば誠意ある結果が、鏡のように自分に返ってくる。
不動産エージェントは、個人のブランドで生きるプロフェッショナルです。 お客様の人生に深く関わる仕事だからこそ、私たちは「何とかなる」という甘えを捨て、一期一会の出会いに全力で向き合い続けたいと考えています。
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Revoには、こうした失敗や成功の経験を共有し、お互いにプロとしての質を高め合える環境があります。 「数字を追うだけの営業ではなく、お客様に誠実に向き合いたい」 そんな志を持つ皆さま、ぜひ一度、私たちのオフィスで語り合いましょう。
