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基礎・営業 安川 亮介

2020/03/17

メラビアンの法則は「話の内容が7%」ではない|初対面の不動産営業で大切なこと

福岡・北九州で不動産営業をする方へ。紹介でつながったお客様との初対面では、物件の説明や自己紹介をどこまで準備するか迷うことがあります。商品知識と同じくらい、相手が安心して話せる場をつくることも大切です。

ここでよく引用されるのが「メラビアンの法則」です。ただし、「話の内容は7%しか伝わらない」という説明は研究の対象を広げすぎています。数字の意味を確かめたうえで、初対面にどう生かせるかを考えます。

「7・38・55」の数字は何を示したのか

心理学者アルバート・メラビアンらの1967年の研究は、言葉と声の調子、表情が食い違うとき、相手の好意・嫌悪がどう受け取られるかを調べたものです。言葉7%、声38%、顔の表情55%という比率は、この限定された「感情や態度の伝わり方」に関する結果として知られています。

物件価格や契約条件の説明で、内容の重要性が7%になるという意味ではありません。清潔感のある服装や穏やかな声で話していても、物件情報が不正確なら信頼は得られません。逆に、正確な説明をしていても、相手の不安を遮るような話し方では聞きづらくなります。

参考:Mehrabian & Wiener(1967)、Mehrabian & Ferris(1967)。

初対面で意識したい三つのこと

1. 身だしなみと表情を整える

高級ブランドを身につける必要はありません。髪型、靴、シャツなどを清潔にし、相手に向き合うときは表情や姿勢にも気を配ります。紹介者からつながったお客様なら、最初に紹介へのお礼を伝えることも忘れたくありません。

2. 相手が話しやすい速さで話す

声が小さすぎたり、説明を急ぎすぎたりすると、質問を挟みにくくなります。相手の反応を見ながら話す速さを調整し、重要な点では一度間を置く。理解できているか確かめながら進める方が、一方的に話し続けるより安心につながります。

3. 話の内容を正確で分かりやすくする

見た目と声だけで物件は選べません。価格、費用、条件、懸念点を曖昧にせず、専門用語は言い換えて説明する。分からないことはその場で断定せず、確認してから答えることが大切です。

紹介でつながったお客様ほど、まず希望を聞く

「完璧な商品知識を伝える」「感動的な自己紹介をする」「一生懸命に話を聞く」。どれも準備したいことですが、最初から提案を急ぐと、お客様が何に困っているのかを見落としかねません。住まい探しの背景や優先順位を聞き、理解した内容を言葉で確かめてから物件の話に進めます。

会社の看板だけに頼らず「あなたにお願いしたい」と言っていただくには、第一印象と説明の中身を両方磨くことが必要です。今日の面談から、身だしなみ、話す速さ、説明の正確さを一つずつ見直してみてください。

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