CURATION
2024/12/11
芸人から不動産会社経営へ。Revo安川亮介が創業のきっかけと最大のピンチを赤裸々に語る
今回は、Revo代表・安川亮介のインタビューをお届けします。
お笑い芸人として約10年活動した後、不動産業界へ入り、2019年にRevoを創業。なぜ芸人から不動産だったのか。なぜ会社員ではなく、自分で会社をつくろうと思ったのか。
創業直後のコロナ、面談を詰め込みすぎて倒れた話、共同創業者の退任まで、かなり赤裸々に話しました。
芸人を目指した理由は「自由になりたかったから」
僕は昔、お笑い芸人をやっていました。
サンミュージックプロダクションに所属して、約10年。22歳くらいの頃には「エンタの神様」に出演したこともあります。
そもそも、なんで芸人になったのか。
これには父親の影響が結構あります。
父親はサラリーマンで、僕が子どもの頃、学校まで車で送ってもらっていました。その車の中でよく流れていたのが、浜田省吾さんの「J.BOY」でした。
サラリーマンの閉塞感や、「仕事から解放されたい」というような感情が強く出てくる曲です。
僕は子どもながらに、
「サラリーマンって、そんなにきついの?」
と思ったんです。
横を見ると、親父の目も死んでいる(笑)。
「これはいかんな」と思いました。
そこからずっと、「縛られたくない」「自由になりたい」「お金持ちになりたい」という気持ちがありました。
でも高校生になって、親から「大学に行って会社員になれ」と言われても、勉強も全然していない。
今さら普通の進路は無理だなと思って、消去法で芸人になりました。
芸人になって一発逆転しようと思ったんです。
22歳でテレビに出ても、月収10万円に届くかどうかだった
芸人生活の最初は意外とうまくいきました。
22歳くらいで「エンタの神様」に出られたので、
「これ、いけるんじゃないか」
と思った時期もあります。
当時はテレビの影響力も今より強くて、「エンタの神様」もかなり見られていました。
でも、現実はそんなに甘くない。
テレビに出ても、月収10万円に届いたことがあるかないかくらいでした。
僕より才能があると思う先輩も、めちゃくちゃ努力している先輩も、アルバイトをしていました。
そこで、
「俺、このまま芸人でいいのかな」
と思うようになりました。
そもそも僕が芸人になった理由は、「自由になりたい」「お金持ちになりたい」だったんです。
それなのに全然そこに近づいていない。
そこで、世の中を見渡してみたときに気づきました。
「一番お金を持っているのって、社長じゃないか」
じゃあ社長になろう。
そう思ったのが28歳くらいの頃でした。
借金300万円を抱えて不動産業界へ
当時、すでに子どもが一人いて、もう一人も生まれる頃でした。
しかも僕には約300万円の借金がありました。
結構地獄ですよ(笑)。
何を食べても味がしないというか、ずっと頭のどこかに借金がある。
ちょうど弟が不動産業界にいて、父親も会社員を辞めた後、不動産を持ちながら生活していました。
「俺、プロゴルファーになる」
とか言ってゴルフばっかりやっている親父を見て、
「不動産ってすごいな」
と思ったんです。
そこから不動産会社に入りました。
最初に入ったのは投資用ワンルームマンションを販売する会社です。
そこで営業して、借金300万円を1年で全部返しました。
借金がなくなったときは、本当に空が青く見えました。
花もちゃんと色が付いて見える。
そのくらい気持ちが変わりました。
ワンルームマンションを売って、不動産をもっと知りたくなった
ただ、営業を続けて不動産を勉強していくうちに、
「この商品、本当にお客様にとっていいのかな」
と思うことが増えてきました。
何も知らない頃は、とにかく一生懸命売っていました。でも知識が増えるほど疑問も増えました。
そこで、
「不動産投資そのものをもっとちゃんと知りたい」
と思ったんです。
その後、オフィスビルを扱う会社へ転職しました。
実はこの会社に入るときも、最初に採用担当へメールしたのに1カ月くらい返事がありませんでした。
「無視するんかい」
と思って(笑)、ネットで人事部長の名前を調べて会社に直接電話しました。
「面接だけでもしてください」
とお願いして、面接してもらいました。
今考えると、よくやったなと思います。
「仕事を辞めるのが夢」という言葉にショックを受けた
オフィスビルの会社では、経営者がお客様でした。
そこで初めて、たくさんの社長と話すようになりました。
これが僕にとってはかなり衝撃でした。
とにかくエネルギーがあるんです。
お金を持っているだけじゃない。
仕事に対してめちゃくちゃ前向きなんですよ。
一方で、会社の先輩たちも本当に優秀でした。僕より頭もいいし、努力もしている。
その先輩に、
「将来の夢は何ですか?」
と聞いたことがあります。
返ってきた答えが、
「不動産をいっぱい買って、セミリタイアしたい」
でした。
人の夢なので否定する話ではありません。
でも僕は、正直ショックだったんです。
「仕事を辞めることが夢なのか」
と。
目の前のお客様である社長は、いつでも仕事を辞められるくらいお金を持っているのに、まだ働いている。
70代になっても「まだ息子には譲らん」と言っている(笑)。
僕には、そっちの方がかっこよく見えました。
「働かなくていいから働かない」ではなく、「働かなくてもいいのに、仕事が面白いから働いている」。
僕はそっち側に行きたいと思いました。
「全員が社長みたいな会社を作れないか」
そこで考えたのが、
「会社の中に、そんな社長みたいな人をたくさん作れないか」
ということでした。
その頃に、当時のRE/MAXという不動産エージェントの仕組みに出会いました。
会社員として固定給をもらうのではなく、一人ひとりが独立自営のエージェントとして不動産の仕事をする。
「これだ」
と思いました。
そして2019年、今のRevoにつながる会社を創業しました。
Revoという名前は「Revolution」、革命から取っています。
僕が変えたかったのは、不動産業界だけではありません。
働くことそのものへの意識を変えたかった。
「働く=嫌なこと」
「仕事はできるだけ少ない方がいい」
そんな感覚にずっと違和感がありました。
もちろん、長時間労働を正当化したいわけではありません。
でも、よく働いて、人に貢献して、その仕事を本人も面白いと思える。
そんな働き方はできるはずだと思っています。
そこで生まれたのが、
「100人の社長をつくる」
という考え方です。
創業してすぐ、コロナが来た
Revoを立ち上げたのは2019年10月です。
そしてすぐにコロナが来ました。
創業祝いでもらったパキラをオフィスに置いていました。
調べたら花言葉が「勝利」とか「Victory」みたいな意味だったんですよ。
「縁起いいな」
と思っていたら、コロナでしばらくオフィスに行けなくなりました。
久しぶりに会社へ行ったら、パキラが腐っていました。
縁起悪すぎるでしょ(笑)。
創業したばかりなのに、人と会えない。
当然焦りました。
ただ、僕は昔から、
「マイナスが来たら、何とかプラスに変えてやろう」
という考えがあります。
コロナ禍だったからこそ受けられた融資もありましたし、働き方を見直したことをきっかけにRevoへ来たエージェントもいました。
結果として、全部が悪かったわけではありません。
面談を8時間やって、廊下で倒れた
創業当初は、とにかく人を増やさないといけないと思っていました。
僕の面談は長いです。
今でもそうですが、一人2時間くらい話すことがあります。
なぜそんなに話すのかというと、僕はその人の人生が変わると思って面談しているからです。
ある日、
2時間×4人
の面談を入れました。
休憩なし。
食事なし。
全部終わった後、エレベーター近くの廊下で倒れました。
日曜日で人も少なかったんですが、たまたまエージェントがいて助けてくれました。
甘いジュースを買ってきてもらって、しばらくして復活しました。
あれはちょっと死を意識しましたね(笑)。
創業当初は、かなり無茶していました。
最大のピンチは、共同創業者2人の退任
会社を最初に作ったときは、3人で創業しました。
僕一人の会社ではありませんでした。
その後、僕が代表取締役になり、金融機関の手続きなども含めて会社の責任を引き受けていくことになりました。
そのタイミングで、共同創業者だった2人が同時に会社を離れることになりました。
これはかなり大きかったです。
退任に伴うコストも発生して、会社として積み上げていた利益が大きく減りました。
感覚的には、ゼロからというよりマイナスからの再スタートでした。
「俺一人でこれを背負うのか」
という状態です。
でも、いろんな人の力を借りながら、これまで積み上げてきたものも少しずつ形になって、何とか乗り越えることができました。
僕自身は、この時期を「第二創業」だと思っています。
会社を経営していると、本当にいろいろあります。
僕みたいな人間が、よくここまで会社を続けているなと思うこともあります(笑)。
でも、どんなときもめげないようにはしています。
Revoが掲げる「100人の社長」
Revoが大切にしている考えの一つが、「100人の社長をつくる」です。
ここで言う社長は、法人の代表取締役になれという意味ではありません。
自分の仕事を、自分の事業として考える人を増やしたい。
という意味です。
会社から仕事を与えてもらう。
給料をもらう。
指示されたことをやる。
そこから一歩出て、自分で考え、自分でお客様を作り、自分で責任を持つ。
そういう人を増やしていきたいと思っています。
100人の社長の次は「100人の投資家」
僕は面談のとき、「100人の社長」の先の話もします。
その一つが「100人の投資家」です。
不動産エージェントは、事業家とはいえ一人で動くことの多いスモールビジネスです。
自分が動かなければ売上が止まるという不安定さもあります。
だから、仕事で稼げるようになったら、その次は資産を作ってほしいと思っています。
僕らは不動産の仕事をしているので、不動産投資も一つの選択肢です。
もちろん投資にはリスクがありますし、誰にでも同じ投資が向いているわけではありません。
ただ、「働いて稼ぐ」だけではなく、「資産を作る」という視点まで持ってほしいと思っています。
僕がエージェントに話している「3つの夢」
その先にあるのが、「100人の夢を叶える」です。
僕は夢を3つに分けています。
一つ目は、マイドリーム。
自分自身の夢です。
フェラーリが欲しい。
海外旅行に行きたい。
時計が欲しい。
何でもいいです。
ただ、これは別にSNSで発信する必要はないと思っています。
お客様に、
「僕フェラーリ欲しいんで、不動産買ってください」
と言っても知らんがな、という話です(笑)。
自分の中で持っておけばいい。
二つ目は、ファミリードリーム。
家族と共有する夢です。
経営者になると、365日24時間、仕事のことを考えてしまいます。
僕もそうです。
そこで家族から、
「家族と仕事、どっちが大事なの?」
と言われたら、そもそも何のために働いているのか分からなくなります。
だから仕事を頑張るだけではなく、その節目を家族と共有する。
海外に一緒に行ったり、表彰の場に来てもらったり、子どもから「パパおめでとう」と言ってもらったりする。
それも僕にとって大事なことです。
そして三つ目が、パブリックドリーム。
社会に対する夢です。
僕は、仕事の本質は他人のためにあると思っています。
目の前にある水一杯だって、誰かが作り、運び、売ってくれている。
そこに仕事があって、感謝があって、お金が動きます。
だからエージェントにも、
「あなたは、不動産の仕事を通じて誰をどうしたいんですか?」
と考えてほしい。
お客様を喜ばせたい。
地域をよくしたい。
誰かの困りごとを解決したい。
その軸を持って、自分の事業をやってほしいと思っています。
Revoは不動産エージェントに特化している
Revoの事業はかなりシンプルです。
所属する不動産エージェントが、売りたい人と買いたい人、貸したい人と借りたい人をつなぎ、不動産仲介を行います。
賃貸でもいい。
住宅売買でもいい。
大きな収益物件でもいい。
エージェントそれぞれが得意な分野で、不動産の仕事をしています。
僕らが一番特徴的だと思っているのは、不動産エージェントに特化して会社を作ってきたことです。
例えるなら、いろんなメニューがある中華料理屋のラーメンと、豚骨ラーメン一本で勝負している店くらい違います。
僕らはラーメンが売れなかったら終わりです(笑)。
だから、それだけ本気で不動産エージェントという働き方を作っています。
大事なのは「人格を失わないこと」
僕が経営者としてかなり大切にしているのが、人として筋を通すことです。
例えば面談に来た人から、
「今の会社で人脈を作ってから独立します」
と言われることがあります。
よく聞くと、
「今の会社のお客様を個人LINEに移して、独立したときに持っていこうと思っています」
みたいな話だったりする。
これはやめた方がいいと僕は言います。
目先では少し売上になるかもしれません。
でも、そんなやり方で始めた事業が長くうまくいくとは僕は思いません。
むしろ、今の会社で一緒に働いている人との関係の方が、将来的には大きな財産になるかもしれません。
事業家は人の前に立って、ビジョンを話す立場です。
だからこそ、まず人としてどうなのか。
僕はそこをかなり大事にしています。
感情と経営を分ける
もう一つ大事にしているのが、
「起きたこと」と「自分の心」を切り離すことです。
会社を経営していると、本当にいろんなことが起こります。
売上が落ちる。
人が辞める。
お金が出ていく。
思っていた通りにいかない。
そのたびに感情が全部持っていかれたら、経営なんてできません。
「これは会社に起きている問題」
「自分の人生全部が終わったわけではない」
と分けて考える。
できるだけ感情だけで経営判断をしない。
これはかなり意識しています。
結局、どれだけお金を稼いでも、どれだけ会社が大きくなっても、心がずっとしんどかったら意味がないと僕は思っています。
エージェントが成長する理由は「ポジション」と「環境」
Revoに入ると、全員が勝手に成功するわけではありません。
当然、うまくいかない人もいます。
ただ僕は、会社員から不動産エージェントになることで、成長するきっかけはかなり増えると思っています。
理由の一つは、ポジションが変わるからです。
給料をもらう側から、自分で事業をする側になる。
すると、今まで考えなくてよかったことを考える必要が出てきます。
集客。
営業。
お金。
お客様との関係。
時間の使い方。
目標。
当然失敗も増えます。
でも僕は、失敗の数だけ学べることも増えると思っています。
もう一つは環境です。
不動産エージェントは「一匹狼で全部やる仕事」と思われることがありますが、僕はそういう形を目指していません。
仲間の営業を見たり、成功例を聞いたり、失敗を共有したりする。
分からないことは人の力を借りる。
一人で早く行くのではなく、みんなで遠くまで行く。
そういう環境をRevoで作りたいと思っています。
「俺、100%の力を出せてないな」と思っている人へ
僕が一緒に働きたいのは、基本的には前向きに働きたい人です。
ただ、
「今から仕事大好きです!」
という人だけに来てほしいわけではありません。
僕自身、会社員時代はモヤモヤしていました。
誰かのせいにしたこともあります。
「俺、もっとできるはずなのに、100%の力を出せてないな」
と思っている人。
そういう人には、一度話を聞きに来てほしいと思っています。
別に、面談したから必ずRevoに入る必要もありません。
会社員を続けてもいい。
違う会社へ行ってもいい。
自分で別の事業を始めてもいい。
ただ、働くということや、自分の人生について真剣に考えている人なら、僕自身の経験から話せることはあると思っています。
仕事は、人生のかなり大きな時間を使います。
その時間を全部、「早く終わらないかな」と思いながら過ごすのは、僕はもったいないと思っています。
仕事が面白くなれば、人生そのものも結構変わります。
僕自身がそうでした。
芸人をやって、借金300万円あって、会社員をやって、会社を作って、コロナが来て、人が辞めて。
本当にいろいろありました。
それでも、今の方が圧倒的に仕事は面白いです。
Revoで不動産エージェントとして働くことに興味がある方、自分の働き方について一度真剣に考えてみたい方は、エージェント採用LINEからお気軽にお問い合わせください。
