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BLOG 不動産ガイド 不動産を買う 安川 亮介

2026/10/10

家探しが決まらないときは?予算・場所・建物の優先順位を整理

こんにちは。Revo代表の安川亮介です。何軒も内覧しているのに、家が決まらない。そんなとき、さらに物件を見れば答えが出るとは限りません。

まずお金を決めて、場所と建物のどちらを優先するかを考える。今回は、家探しが長くなったときに、選ぶ基準をどう整理し直すかを書きます。

1.何軒も見る前に、「お金・場所・建物」を整理する

家探しが長くなっているからといって、急いで決める必要はありません。ただ、前の家では広さが気になり、次の家では場所が気になり、その次は金額が不安になる。その状態で見学だけ増やしても、どの家がよかったのか分からなくなります。

僕が整理するのは、お金・場所・建物の三つです。まずお金を決める。その次に場所を決めるか、建物を決めるかは、お客様によって違います。「まずエリアを絞るべき」と全員を同じ順番に当てはめる必要はありません。

通勤や学校などで住む場所が決まっている方もいれば、広さや駐車台数など、建物側に譲れない条件がある方もいます。どちらを先に固めるかが分かれば、もう一方にどのくらいの選択肢が残るかを考えられます。

2.予算4,000万円なら、土地と建物の配分を考える

戸建てなら、価格を土地と建物に分けると分かりやすいです。ここでは説明のため、土地と建物に使う金額を合計4,000万円と仮定します。土地2,000万円と建物2,000万円でも、土地1,000万円と建物3,000万円でも、合計は同じです。

説明用の組み合わせ土地建物合計
中間の配分2,000万円2,000万円4,000万円
郊外で建物に多く配分する例1,000万円3,000万円4,000万円
都市部で土地に多く配分する例3,000万円1,000万円4,000万円
土地も建物も3,000万円にする例3,000万円3,000万円6,000万円

土地も建物も3,000万円にしたいなら、合計は6,000万円です。予算が4,000万円なら、どこかの配分を選ぶ必要があります。「場所も建物も、両方もっとよくしたい」という希望と、合計金額を並べて考えるんです。

この表は相場表ではありません。この金額で希望の土地が買える、建物が新築できるという意味でもありません。中古戸建てでも、実際の売買価格の内訳をこの表のとおりに分けられるわけではなく、予算配分の考え方を示す架空の比較です。

また、表の4,000万円は諸費用を含めていません。実際には総予算から、購入時の諸費用、必要な工事、引っ越しなどの費用と、購入後に残す予備費を確保します。そのうえで、土地と建物に使える金額を決めます。

3.「その条件が必要な理由」を一つずつ確かめる

予算の中で配分を選ぶとき、条件の言葉だけでは判断しにくいことがあります。例えば「駅から近い家」が希望なら、駅までの徒歩分数が大事なのか、職場までの時間を短くしたいのか。ここが違えば、探す場所も変わります。

職場までの時間が目的なら、駅への距離に加えて、乗り換えや待ち時間まで比べます。広い家がほしい場合も、部屋数が必要なのか、家具を置く場所が必要なのか、家で仕事をする場所が必要なのかを具体的にしてみる。条件を減らす前に、何を実現したいのかを確かめます。

これは、別の条件で我慢してもらうための話ではありません。例えば必要な家具が置けないなら、その不便は残ります。実際の寸法や生活動線を確かめて、希望する暮らしができるかどうかを判断します。

4.70〜80点を合格にするなら、毎回同じ基準で採点する

僕は、100点の家はないと思っています。70〜80点を合格と考えるなら、内覧するたびに同じ項目で採点してみてください。先週見た家と今日見た家で、基準が変わってしまうと比較できません。

紙に、お金・場所・建物についてよかった点と気になる点を書きます。点数の隣には、そう評価した理由も残す。「何となく惜しい」で終えず、何が足りないからその点数なのかまで書いておくと、次に確認することが分かります。

例えば広さは希望どおりでも、車を実際に入れられるか分からないなら、その項目は「未確認」です。確かめていないことを、たぶん大丈夫として加点しない。採点は比較を助ける道具なので、合格点に届いたことだけで契約を決めるものではありません。

5.耐震性や災害リスクは、合計点と分けて確認する

「絶対に妥協してはいけない条件」を、僕が全員に一律に決めることはできません。旧耐震の建物や、災害リスクの高い場所は、できれば避けたいと考えます。ただ、旧耐震というだけで、補強履歴や現在の状態も見ずに全部同じ評価にはできません。

旧耐震の住宅を検討するなら、耐震診断や補強工事の資料を確認し、必要な調査を建築士などに相談します。国土交通省も住宅・建築物の耐震化に関する情報を公開しています。築年数だけで安全性を決めたり、新耐震なら被害が出ないと考えたりしないことです。

災害リスクは、ハザードマップポータルサイトと自治体の資料で、災害の種類、想定される範囲や浸水深、避難先・避難経路を確認します。地図に色がない場所でも、災害が起きない保証にはなりません。情報の対象や更新状況については、ポータルサイトのFAQも確認してください。

大切なのは、リスクを把握して理解することです。安全性や資金計画に解決していない問題があるのに、「内装がよいから合計80点」で帳消しにはできません。必要な対策と費用まで確認し、判断できないことが残るなら、その確認を先に進めます。

6.次の内覧で確認することを決めてから、探し直す

ここまで整理したら、直近で見送った家を振り返ってみてください。予算に合わなかったのか、必要な暮らしができなかったのか、単に情報が足りなかったのか。それによって、次に探す物件と、担当者に聞くことが変わります。

次の内覧には、優先する条件、調整できる範囲、まだ確認できていないことを持っていく。「いい家があったら考える」よりも、その家を何の基準で見るかがはっきりします。今の条件で候補がないなら、場所や建物の配分に戻って話し合えばよいと思います。

家探しが決まらない方は、これまで見た家と、見送った理由をRevoへお聞かせください。予算から見直したい場合は、担当エージェント、代表の僕、社内FPに相談できます。何軒見たから決める、という話ではなく、何に迷っているかを一緒に整理しましょう。

購入全体の進め方は、不動産購入の流れでも解説しています。公的資料の確認日:2026年10月9日。

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