CURATION
2026/10/16
住みながら家を売るときの内覧準備|掃除・在宅・個人情報はどうする?
こんにちは。Revo代表の安川亮介です。正直に言うと、僕は、住みながら売るより空き家の方が売りやすいと考えています。見学の日程を組みやすく、買主にも室内を見てもらいやすいからです。
ただ、先に引っ越せるかどうかは、次の住まいや費用の事情によります。今の家に住みながら売却を進めるなら、生活への負担を増やしすぎず、買主が確かめたいところを見られるようにする。そのための準備を、家族と担当者で決めておきましょう。
1.空き家にできるかは、引っ越し先と費用も含めて考える
空き家なら、毎回の内覧に合わせて家族の予定を変えたり、生活用品を片付けたりする負担を減らせます。荷物が少なければ、部屋の広さや収納、動線も確認しやすくなります。僕が空き家の方が売りやすいと考えるのは、こうした見てもらいやすさがあるからです。
一方で、売却前に転居すると、今の家の維持費と次の住まいの費用が重なる場合があります。引っ越せば必ず早く、高く売れると約束できるわけでもありません。売却しやすさだけで先に退去を決めず、住み続ける場合の負担と、先に移る場合のお金や日程を比べます。
住みながら売る方針なら、その暮らしを前提に準備していけば大丈夫です。家族が毎週末、予定を全部空けて待ち続けるような進め方にしないこと。受け入れやすい内覧の枠を決め、見学の希望が入ったら担当者と調整します。
2.内覧の日程と、毎回やることを先に決める
最初に、内覧しやすい曜日と時間帯、何日前までに連絡がほしいか、急な変更があったときの連絡方法を担当者と話しておきます。家族やペットの過ごし方も、必要な範囲で相談します。家の中で仕事をしている時間など、見学を受けにくい事情があれば、先に伝えてください。
準備は、最初に一度整えることと、内覧のたびに行うことに分けます。何をするかが決まっていれば、希望が入るたびに最初から考えずに済みます。誰か一人だけに負担が集中しないよう、家族でできることを分担しておきましょう。
| タイミング | 家族で確認すること | 担当者と合わせること |
|---|---|---|
| 最初の一度 | 通路・荷物の置き場、見せたくない個人情報 | 内覧枠、在宅か外出か、収納や撮影の扱い |
| 前日まで | 玄関・水回りの清掃、床の物の片付け | 日時・人数、見学したい箇所 |
| 当日 | 換気、明るさ、貴重品・書類・鍵の保管 | 当日の案内役、必要な生活情報の補足 |
| 終了後 | 窓・玄関の施錠、照明や空調の状態 | 確認できた感想、次回までに整えること |
見学できる場所が限られる場合は、当日に初めて伝えるより、事前に共有した方が調整しやすくなります。収納を開ける範囲や室内の撮影についても、担当者と扱いを決めておきます。生活中の家だからこそ、曖昧にしない方がよいところです。
3.掃除は必要。まず買主が見たい場所を整える
僕が必ずお願いしたいのは、掃除です。高額なリフォームをする話ではありません。玄関から室内へ歩けるように物を片付け、水回りの汚れを落とし、部屋の広さや設備を確認できる状態にしてほしいんです。
例えば、床に荷物が多いと、買主は家そのものを見る前に、どこを歩くかに気を使います。洗面台の上が物で埋まっていれば、広さや使い勝手を確かめにくい。全部をモデルルームのようにするより、確認したい場所に目と手が届くかを考えると、片付ける順番も決めやすくなります。
前日までにできる掃除を済ませ、当日は換気や照明、水滴の拭き取りなどを確認します。においが気になるなら、強い芳香剤で覆うのではなく、清掃や換気をしたうえで原因も確認しましょう。汚れと建物の傷み、不具合は分けて扱い、掃除で分からなくしてよいものではありません。
売却活動全体の中で掃除や整理がどう関わるかは、販売価格と家の見せ方についての記事でも説明しています。販売価格と室内の見せ方をあわせて考えるときの参考にしてください。
4.家族写真や仏壇は、無理のない範囲で目立ち方を整える
家族写真など、暮らしている人が強く伝わるものは、できれば内覧や撮影のときに目立たないように整えてもらいたいと思っています。買主が次の自分たちの暮らしを想像しやすくすることと、売主側の個人情報を守ることの両方が理由です。思い出を否定したいわけではありません。
仏壇も、できる範囲で見え方や案内の動線を相談します。信仰や大切にしている暮らしを否定する話ではなく、大きくて動かせないものを無理に移動したり、撤去したりする必要はありません。家族の気持ちや扱い方を尊重し、どこまで整えられるかを担当者と決めてください。
広告写真では、郵便物、仕事の書類、学校名が入った物、家族の予定が書かれたカレンダーなども確認します。鏡や窓への人の映り込みにも注意します。撮影前に移せるものは移し、公開前に写真を確認する段取りにしておくとよいでしょう。
個人情報保護委員会の写真投稿の注意点でも、個人が分かる情報や位置情報への注意が示されています。物件の広告でも、その考え方を参考に、売却に必要のない家族の情報まで写っていないか確かめます。物件の状態や不具合を隠すための加工とは、分けて考えてください。
5.当日は基本的に案内を任せ、必要な情報を補足する
内覧中は、可能なら外出して、担当者に案内を任せるのもよいと思っています。買主が収納や部屋を見たり、気になることを質問したりしやすいからです。ただ、売主が在宅してはいけないということではありません。人と話すことが好きで、感じよく補足できる方なら、そのままいてもらってもよいと思います。
在宅する場合も、家の説明を最初から全部自分で引き受ける必要はありません。基本の案内は担当者へ任せ、暮らしているから分かる情報を必要なところで補足します。売りたい気持ちがあっても、買主が自分たちで見たり話したりする時間を残しておきたいところです。
日当たりの変わり方、周辺の音、買い物のしやすさなどは、事実として分かる範囲を事前に担当者と共有してください。雨漏りや設備の故障、補修の履歴も同じです。買主に都合のよいことだけを伝えるのではなく、分からないことは確認してから答えます。
また、勤務先や普段の不在時間など、購入判断に不要な私生活まで話す必要はありません。当日は貴重品、書類、予備の鍵などを管理できる場所にしまいます。家の見学と、家族の暮らしの情報を見せることを一緒にしないようにしましょう。
6.内覧後は片付けと施錠を確認し、次の一回に備える
内覧が終わったら、玄関と窓の施錠、照明や空調、水回りの状態を確認します。外出していた場合は、担当者との間で、誰がどこまで戻すのかを決めておくと安心です。見学のために動かした物も、普段の生活に戻します。
そのうえで、買主が気に入った点、気にしていた点、追加で確認したいと言っていたことを担当者から聞きます。「きれいでした」という感想だけで終わらず、次に整えるところがあるかを確かめましょう。ただし、見学者の感想がすべて分かるわけではないので、確認できた話と担当者の推測は分けて聞きます。
住みながらの売却は、家族の生活を続けながら、次の住み手にも見てもらう時間です。掃除はきちんとする。そのうえで、日程、見せ方、当日の役割を決め、毎回無理を重ねない進め方にしましょう。内覧準備の負担や在宅・外出の判断に迷っている方は、売買相談用LINEからご相談ください。
参考:三井のリハウス「売却活動〜購入申し込み」。資料の確認日:2026年10月9日。
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